Complete text -- "身体じゅうで、Bb"

16 March

身体じゅうで、Bb

Tubaを始めて25年程たつんですが、
最近ようやくブレスというものがわかってきたような気がします。
って、前に書きましたっけ???

今日は、「共鳴」のお話なんぞを。

心の師匠である、某若者(っても、もうそれなりの歳のはず…)に教えてもらったことです。
楽器でBbをならすのは簡単だけど、身体はBbが鳴っているか。
彼がやってみせてくれたこと。

Bbを吹きながら、楽器をマウスピースから抜く。
吹きながらなので、マウスピースだけが鳴ってることになります。
そのとき、マウスピースから出ている音はBbかどうか。

そのまま、マウスピースを唇から離す。
吹き続けているので、唇だけが「ぶ〜」っていいます。
その「ぶ〜」は、Bbかどうか。



楽器というのは、「共鳴する周波数」というのが決まっていますので、適当に息を送るだけで、共鳴周波数で鳴ってしまいます。

唇がCの振動をしていても、Bbの指をすると、Bbが鳴ってしまうんです。
漏斗(ろうと)みたいなもんですよ。きっちりと穴を狙わなくても、穴の方に流れて行ってしまう。アンブシュアがイイカゲンでも、Bbの音が出てしまう。

でも、
  「本当にBbの音を出したくて、唇をBbにして出すBb」

  「なんとなく息を出してみて、適当に出してみたBb」
では、明らかに音が変わってきます。
もっと言えば、
  「Bbを吹くときの身体の状態」
というのもあるはずです。

僕自身、まだまだできてないので、エラソーなことは言えませんが、楽器も、マウスピースも、唇も、身体も、全部がBbになっていれば、すごい豊かな音が出せるんじゃないかと思います。


最近好きな言葉に、「なろう、とすること」ってのがあります。
できる、できないじゃなくて、なろう、という気持ち。

楽器も、一緒かな、って思います。
「鳴らそう、とすること」が、本当にいいサウンドに近づくために大事なことなんじゃないかな。こんな音を鳴らそう、という気持ち。
そんなわけで、最近はiPod shuffleで、目指すサウンドのイメージ作りです。
17:59:48 | shindai | | TrackBacks
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