Complete text -- "お茶を楽しむように"

12 May

お茶を楽しむように

ず〜っと以前、彼女が遊びに来たときに、お茶を入れてあげようとしました。
お茶っ葉を急須に入れて、お湯を注いで、湯のみにお茶を入れたところで、
彼女にストップをかけられました。
「なぁなぁ、色がついてたらいいと思ってるんちゃう?」
何のことかわからず、「へ?」という顔をしていると、
「お茶って言うのは、お湯を注いで、お湯の中で葉っぱが広がって、ちゃんと蒸らすものやん?」
って、そんなこと知らないって…。

どうやら、色がついただけでは、お茶とは言えないそうです。

さすがに、喫茶店でアルバイトをしていたので、コーヒーのたて方には、多少こだわるんですが、
お茶にまでは気が行きませんでした。
でも、「とりあえず、飲む」という人と、「お茶を楽しむ」という人では、ずいぶん入れ方が違うもんです。


さて、管楽器。

ちょっと大げさに書いているので、嘘もありますが、
取り合えず信じてみてください。
というか、自分で試してみてください。

こないだの練習で、ウチのパートで呼吸について確認をしてみました。

八拍吸う→八拍で吐き切る ×2回
→四拍吸う→四拍で吐き切る ×2回
→二拍吸う→二拍で吐き切る ×4回
→一拍吸う→一拍で吐き切る ×4回

これを続けてやります。適当に吸うのではなく、本気でお腹いっぱい吸って、全部吐き切ります。
八拍でするのは、そんなにしんどくないですが、二拍あたりからはかなりしんどくなります。
一拍なんて、めちゃしんどいです。吸うのも、吐くのもしんどいです。

でも、この「一拍で吐き切る」というのが、管楽器に必要な「速い息」です。
これくらい速い息がコントロールできるようになれば、
タンギングなしでもアクセントが付けられると思います。
タンギングしなければ、音が汚くなることも少なくなるはずです。
息の速さだけで、いろいろなコントロールができるようになります。


小学生のとき、始めてトランペットを持ったとき、
「舌で息を止めておいて、スイカの種を吹き出すみたいに、ブッってやるんだよ」
って教えてもらいました。これがタンギングだよ、って。

ffとか、sfzとか、>とか^とか、こういう記号を見たときに、目一杯空気をせき止めておいて、
勢いを付けて舌を引き抜くもんだと思ってました。


たしかに、それで音の出始めははっきりするし、>とか^な感じになります。
でも、それって、「とりあえず、飲む」っていうお茶と一緒なんじゃないでしょうか?
初心者にわかりやすい、やりやすい方法だとは思いますが、楽器経験10年とかって言う人は、
やっぱりそれなりに、「音を楽しむ」ということが必要ではないかと。

お茶を楽しむためには、心にゆとりを持って、葉っぱが広まる様子に思いを巡らせながら待つ、という
大人の心が必要です。

音を楽しむためには、楽をして音を出すのではなく、体育会系なしんどさで、気合いを入れて、
なおかつ音のイメージに思いを巡らせながら息を使う、ということが必要ではないかと。

偉そうに書いてますが、全然できません。
やっぱり、楽な方法で出してしまいます。

まだまだ、日々修行です。
17:23:31 | shindai | | TrackBacks
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