Complete text -- "アンサンブルコンテストを終えて"

24 January

アンサンブルコンテストを終えて

昨日、アンサンブルコンテストが終わりました。

結果は、クラリネット、金管ともに銀賞。

賞を取ることは目的ではない、と割り切っていますので、
ここまでで「残念だったね」という感想は持たないでください。

プレイヤとして、アンサンブルコンテストに至るまでの過程を振り返ってみたいと思います。


僕の認識違いもあるかもしれませんが、
「金管各パートのトップで、八重奏を組みたい」
という考えが最初にあったと思います。

各メンバーの都合もあり、最終的にメンバー確定するまで時間もかかりました。

普通に考えれば、「複数パートのトップ(レベル)によるチーム」ということは、オリンピックで言うドリームチームなわけです。果たして、レイクのドリームチームとしての活動は出来ていたんだろうか、と言われると、おおいに疑問です。

確かに、それぞれがそれなりに吹けるメンバーです。たった2回の練習でも、団内発表はできました。

アンサンブルコンテストへの出場が決まって、何度か練習していましたが、正直、練習をかさねても、あまり曲が変わっていきませんでした。確かに、2時間の練習で、最初と最後を比べれば、良くなっていました。でも、次の練習では、また元の演奏に戻ってしまっている、そんなことの繰り返しだったように思います。

原因は何なのか。結局、アンサンブルコンテストが終わるまで、それに気づくことはできませんでした。

本番後、監督たちと反省会を持ったのですが、そこでいろいろな指摘をされました。そのままを書くのもどうかと思うので、自分なりの言葉で言い換えてみたいと思います。

パート譜があって、楽器があって、プレイヤがいて。
プレイヤが、自分の楽器で、パート譜に書かれていることを正しく、上手に吹く。
これは、個人の技量がそこそこあれば、難しいことではないです。

そういう演奏を、8人でする。

僕らが必要としている音楽は、そういうものではないはずです。
それで、聴衆が満足してくれるのなら、今後の音楽家は、全てロボットにしてしまった方がいいです。

ちょっとくらいまちがえても、 ちょっとくらい下手でも、ひとつの音楽を8人で作る。
それが、僕らの音楽だし、それが僕らの楽しみであるはずじゃないですか。

他のバンドには、アマチュア離れしたすごいプレイヤがいたりします。
残念ながら、レイクにはそんなすごい人はいない、と思います。でも、こんなにたくさんの人たちが集まってくれている。人が集まるということは、そこに魅力を感じるからであって、そこに参加したい、と思うから来てくれる。
集まって、みんなでひとつのものを作る、というのが、レイクの原点かもしれないな、と思っています。

個人的日記ですから、自分のこととして書きます。
金管八重奏と、金管五重奏。団内発表会の段階で、金管五重奏の方が良かった、と思っていました。レイクのメンバーからも、それなりにいい評価をもらっていたようです。皆さんご存知のように、金管五重奏のメンバーは、最近入団した若い人たちを中心にしていました。彼らは、自分の演奏にまだまだ自信を持てていないようです。でも、五重奏を楽しくやりたい、5人できっちり合わせたい、という姿勢が、練習のときから感じられました。下手でもいいから、5人であわせよう、って。合わせるために、しっかりコンタクトを取ろう、って。

金管八重奏は、僕はこの楽器のトップなんだ、みたいな「驕り」があったんじゃないか、とも思っています。上手い下手でなく、一人のプレイヤとして、謙虚に音楽と向き合う姿勢も必要だと感じました。所詮、レイクのトップなんて、井の中の蛙です。いや、琵琶湖の中のプランクトン、くらいかもしれません。

全然、まとまらない文章になっていますが、昨日の音出し室での自分たちは、昔のレイクをみているようでした。ただ集まって音を出す、ただそれだけのバンドだった頃。目的も、目標も、手段も、なにもわかっていなかった頃。

自分にできることをしっかり考えて今後の練習に役立てることで、僕達を代表として送り出してくれたメンバーに感謝の意をあらわしていきたい、そう思っています。
13:12:11 | shindai | | TrackBacks
Comments

叫ぶ!トロンボーン wrote:

昨日はお疲れ様でした。
反省会では監督に色々指摘を受け、そうだなーって思う事がありました。
名古屋にいた頃はアンサンブルばっかりしてたので、納得できることばかりでした。

指摘を受けた事以外で僕が思ったのは、練習・本番問わず丁寧さがなかった、だと思います。

丁寧な発音から丁寧な音色、丁寧な流れ・・・
全ての基本は「丁寧さ」だと僕は思います。

合奏ではトータルサウンドで許される場合がありますが、アンサンブルではちょっときびしいのでは・・・思いませんか?

えらそうなこと言ってますが、丁寧さの基準とかは人によって違うので、なんともいえません・・・。まあ、戯言だと思って流してください。
01/24/05 18:33:13
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